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い月  満月  の色だったいつかの三日月



割れる   黒いひび割れ   悪意に満ちた黒い聖杯



獣         咆哮          血肉を食い散らかしただ獲物に群がる愚者ども






い橋    黒い獣    白い少女






赤と黒と白いナニカ






三色が混ざり合い離れ分離し  いつかみた懐かしい光景と重なる











握り締めた黒弓に、彼は一つため息を零す。

臭気に満ちた生温い風が頬を嬲り、煌々と鈍く光る赤い目は幻想(ウソ)か現実(まこと)か

魔術によって強化された眼球は、今日も今日とて架けられた赤い橋を遠くに見つめる。

遥か景色はぼやけているのに、赤い橋の境界だけは見違(みたが)うことはない。

境界線を越える者は何人も許さず、ただ与えられた使命を全うするのみ。



冬木の街の監視者として  ―――― 定められた覚えの無い歯車によって ――――――



そこに意思はなく慈悲はなく想いはなく

何故と疑問を覚える余地すらなく

決められた時間事象運命。 それらを敷かれた道をなぞるが如く歩むのみ。

その事に恐怖を感じることはない。

彼は、――― 彼らは識っていながら知らないのだから。








つぃと、錆びた剣色の彼の瞳が、不意に細められる。





遥か彼方に感じる、懐かしく呪わしく狂おしい気配に。

錆びた剣色の瞳が月光を含んで銀色に瞬いた。





「              」






dead end…




 


これが最初執事喫茶の序章にしようとしてたんだからすごいよなぁ、私…(死)
ここから一体どうやってギャグに持っていくつもりだったのか…。
恐るべし。


 

 

 

 

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